私は忘れない・・・。カナダ ケベック州とフランス
今回訪れた「モントリオール」。
モントリオールオリンピック、モントリオール議定書・・・。国際都市感すごい。
この事実を知った瞬間、「うそ!?英語も危ういのに!」と驚愕しました。
なぜ、ケベック州がフランス語圏なのか?
それにはなんとも因縁深い歴史がありました。
ケベックの歴史
とっても簡単に歴史をまとめますね。
そもそもケベックに最初に入植したのはフランス人です。
ジャックカルティエさんが、ケベック州のあるセントローレンス川を探検し、ビーバー
がたくさんいることに気づきます。
仏人「毛皮で儲けよう・・・!」
商人が頻繁におとずれるようになり、1600年ころ、ケベックに植民地を作ります。
ニューベルフランス(ニューフランス)爆誕です。
フランスの文化や慣習がどんどん流れてきます。ちいさなパリが出来上がるのです。
しかし、フレンチ=インディアン戦争後、パリ条約を経て、カナダ全体がイギリス領と
なります。
しかし、ケベックにはフランス系住民が多いことなどから、フランスの慣習、民法、
カトリックを認めるケベック法を制定されます。結果的にイギリスの植民地にもかかわ
らず、フランス色の濃い地域となるのです。
ケベック州のナンバープレートの秘密
さて、ケベック州の自動車ナンバープレートには、
「Je me souviens 」(私は忘れない)と書かれています。
フランス時代を忘れない、イギリスに屈しなかった祖先を忘れないという意味だそうで
す。
訪れた時には、要チェックです。
アイデンティティを大切にする姿は美しさを感じます。
ちなみに、私はなんて書いてあるのかわからず、
「どこかの地名かな~?あはは~」と通り過ぎていました(笑)
ケベックの旗
これが、ケベック州の旗です(青い旗)。
十字がイギリスを意味し、十字囲っているものがユリ、つまりフランスを意味しているそうです。
この旗は町のいたるところで発見できますよ。
ケベック州は、いまだフランスへの愛着が強く、独立運動も起こっているそうです。
住民投票では否決されてますが・・・。
別に危険なわけではなく、むしろ治安がいい地域になるので、お間違えなく。
安心して旅行してください。
フランス語であいさつしよう
ケベックのお話でした。
「こういった歴史があったんだ」と覚えておくとより楽しめると思います。
フランス語圏といっても、英語は問題なく通じますから、問題ないです。
ただ、とてもフランス語を大切にしている地域です。
ボンジュール、メルシーなど簡単なフランス語を使って旅をしたいですね。